我が家では、最近は次女もチャプターブックを読むようになり、いよいよ絵本卒業が間近に迫ってきている感じがします。
子どもの絵本選び・・・思えば試行錯誤の連続でした。私が「この本はよさそう!」と思って買ったり借りてきたりしても、娘たちは全く見向きもしなかったり。逆に、学校の図書室から、「え、こんな本がいいの?」という本をうれしそうに借りてきたり。
そんなわけで、今日は、子どもに合う英語の絵本の選び方について、私が感じていることを書いてみたいと思います。
その1:同じ年代・同じ性別のお子さんがいる方のコメントを参考にする
子どもが好きな本は、年代や性別によって異なります。逆にいうと、年代と性別がだいたい一緒なら、その子が気に入る本は自分の子供が気に入る可能性も高いということです。
子どもたちが仲のいいクラスメイトから勧められて図書室から借りてくる本は、まず外れがありません。「この本、●●ちゃんが教えてくれたの。やっぱり面白い!」とよく言っています。最近は、インターの図書室でのボランティア活動を通じて、子どもたちに人気のある本がだいたいわかるようになってきたので、そのなかから自分の子どもに合いそうなものを選ぶようにしています。これもだいたいはずれなし。たま~に、私自身が読みたい絵本を借りてきて、ついでに子どもに見せたりしますが、これは外れることが多いかな。
なお、リアルのつながりで口コミが入ってこない場合には、同じ年代、同じ性別のお子さんを持つ他の方のブログの記事を参考にするとよいかと思います。
その2:ベストセラー絵本=子供が気に入る本とは限らない
売れている絵本=子供が気に入る本とは限らないという点も、注意が必要です。なぜか。本を購入するのは子どもではなく、大人だからです。
たとえば、ただいまNY Timesの児童書ランキングをみると、Kobi Yamadaさんの絵本が、1位と2位を独占中です。山田さん、すごい!!
ただ、この2冊を子供が喜ぶかというと、「う~ん」です。
たとえば、What Do You Do With an Idea?のテーマは、「アイデアを育てることの大切さ」です。突然生まれたアイデア(金の卵)に戸惑い、人に馬鹿にされながらも、アイデアを大切にする主人公。やがて主人公にはアイデアに対する愛が生まれ、主人公はアイデアのことばかり考えるようになります。アイデアのために家を作り、一緒に夜空を見上げる主人公。ある日アイデアは翼が生えた「何か」に生まれ変わり、そして世界全体を変えていく・・・というお話です。
この本、シリコンバレーのスタートアップの人たちなんかが読んだら、”This is the BEST picture book I have ever read!”とかいって大喜びしそうな感じ。私も、いい本だと思います。でも、うちの子たちの反応は、「ね~、Yamadaさんって日本人なの?」だけでした。そして再度この本を手にすることはありませんでした。ま、子どもってそんなもんですよね。大人にとって魅力的な本が、子供が気にいる本とは限らないわけです。
※ちなみにYamadaさんはアメリカ人です。おそらくお父さんが日系なんじゃないかと思います。
その3:Amazon.comやAmazon.UKのコメントを参考にする
日本のAmazonで購入する場合、Amazon Japanのコメントのほか、下の方にAmazon.comのコメントも出てきます。私は自分のお財布で購入する本については、Amazon.comのコメントもよく読むようにしています。
また、イギリスの出版社の出している本の場合、Amazon UKの方がコメント数が多いことがしばしばあります。よってAmazon UKもあわせてチェックしています。
コメントを読むときには、★1や★2を付けている人のコメントを選んで読んでいます。どうしてその人がその本に不満を持ったのかを把握することによって、同じ過ちを繰り返すことを防ぐことができます。また、「役立った」数の多いコメントは、その本を活用するためのコツが書いてあることが多いので、あわせて目を通すといいと思います。
その4:各種Book Listを参考にする
「なんかいい本ないかな~」と漠然と考えているときによく参考にするのが、各種Book List(推薦図書一覧)です。
私が一番よく見るのは、Amazon comの100 Children’s Books to Read in a Lifetimeというリスト。左側のAge Rangeで年齢別のソートができるので、使いやすいです。
Amazon UKにも同様に100 Children’s Books to Read in a Lifetimeというリストがあります。US版とはかなり内容が異なるので、こちらも時折チェックします。年齢でソートができないので、US版に比べると、ちょっと使いにくいかな。でも、個人的には、US版よりUK版の方がいい絵本が多いような感じがしています。US版はアメリカの本が中心なので、The Tiger Who Come to Tea、We’re Going on a Bear Hunt、The Gruffaloなどの、「これは絶対外せないでしょ!」と思われる名作が入っていないんですよね。
アメリカ英語かイギリス英語かにこだわられるならともかく、特にこだわりがないなら、両方のリストをみながら、気になる本にめぼしをつけるといいのではと思います。
あとは、Imagination SoupというサイトのBook Listも、よく見ます。年齢別にお勧め本が掲載されていて、見やすいですし、いわゆる名作のみならず、子どもに人気がある大衆本も多く掲載されているので、参考になります。
その5:youtubeで絵本の読み聞かせ動画を探して、子供に見せる
子どもの反応をチェックしたいときに便利なのが、youtube。有名な本については、大抵、読み聞かせ動画がyoutubeに転がっています。全ページはっきり見れるものも結構あります。
これらの動画は著作権法に抵触する可能性があるため、私は自分のブログのなかではリンクは紹介しないことにしています。ただ、英語の絵本については、日本にいると実物を手にする機会がほとんどないでしょうし、Amazonでできる試し読みには限度があるので、こういうものを利用するのも一つの方法としてはアリなのかなとも思います。
また、ネイティブの方の読み聞かせは、「ああ、こういう風に読めばいいんだ」というヒントが詰まっていて、大人にも参考になりますね。
ちなみに今まで読んだ絵本のなかで、私と子供の好き嫌いの乖離が一番大きかった本は、下記のもの。いや、ほんとダメなんですよね、この本。なんていうのかな、生理的に無理っていうか。(←我ながらヒドイ!)

一方、一番よく読んだのは、Michel RosenのWe’re Going on a Bear Hunt。子どもも私も大好きな絵本で、暗唱するくらい読み込みました。英語のリズム感を獲得するのに最適なとてもいい絵本です。
