最近、子どもの教育のことを色々考え、他の人の書いた記事などを読む機会が増えました。
色々な記事を読みましたが、中でも「そうそう、その通り!」と何度も頷いてしまうのが、元国会議員で現在シンガポール在住の田村耕太郎氏が書いている記事。ご自身もお嬢さん(たぶん現在5歳くらい?)をシンガポールのインターナショナルスクールに通わせています。
おこがましいかもしれませんが、日本の大学卒業→社会人になってからアメリカの大学院へ留学→現在は海外在住/子どもがインターと、バックグラウンドで重なる部分が多いからか、基本的事項についての認識が、自分に近いように感じています。そこに田村氏ご自身の広いネットワークで得られた情報が乗っているので、どの記事も非常に説得力があり、考えさせられます。
現代ビジネスで連載がありますので、個人的なおすすめ記事のリンクを下に貼っておきます。最近なぜか更新が止まってしまっているのが残念。
個人的に一番心に響いたのは、「世界最先端の教育はこんなことになっている! 日本とは何もかもが絶望的に違う・・・」に書かれていた、次の言葉。
わが子に、お金持ちになってほしいとか、大成功してほしいとか、そういうことを望むわけではない。ただ、予想もできない大変化の連続となるであろう21世紀に、多くの選択肢を持ち、幸せに、かつ自由に生き抜く力を身につけさせるためには、残念ながら、今の日本の教育の中に子どもを置くべきではない、と思ってしまった。
教育の話になると、「小さいうちからエリート教育かー」「さすがだねー」「大学はやっぱりアメリカ?それともヨーロッパ?」なんて言われることがままあります。でも、別に子どもに、アイビーリーグを出て華々しく世界で活躍するエリートになってほしいとか思っているわけではないんですよね。「第四次産業革命」ともいわれる歴史上の転換期にいる今、子どもたちが、強くしなやかなに、ハッピーな人生を送ることができるよう、できる限りのことをしてあげたいと思っているだけなのです。
AIやIoTといったイノベーションの急加速と、日本経済の沈下。このふたつがどのように子ども達の人生に影響を与えるのか、現時点で予測することは不可能です。ただ分かっているのは、この二つの波は想像以上に巨大で、ぼーっとしていれば溺れてしまう可能性があるということだけ。でも、サーフィングボードとある程度の水泳技術があれば、水をかぶっても溺れることはないし、普通の人が恐怖を感じるような大波を逆に楽しめるかもしれないと思っています。
ちなみに、個人的には、「今の日本の教育の中に子どもを置くべきではない」とまでは思っていません。日本の教育にもいいところはたくさんあります。ただ、語学とSTEM教育に関しては、日本の普通教育では足りないところがありすぎるのが現状で、何等かの形で補てんすることが必要だと認識しています。ネットで海外の一流大学の授業が受けられる時代ですから、英語がある程度のレベルに達すれば、無理して海外に出る必要はないかもしれません。海外の教育にもいいところがあるし、日本の教育にも素晴らしいところがある。両方のいいところをうまく取り入れながら、これからの世の中を強く生き抜く力を持った子供を育てられたらいいなと思っています。