だいぶ前になりますが、「ウォーリーを探せ!」という絵本が大流行しました。今でも色々なシリーズが出ていて、子ども達に人気です。
微細に描かれた絵のなかから、赤と白の服を着たウォーリーさんを探すという一種のパズルブックですね。
これ、すごく楽しいんですけど、
・あまりにも絵が細かすぎて、目が悪くなりそう
・英語が全く書かれていないので、英語の勉強には全くならない
・・・というわけで、我が家では購入したことがありません。
たまーに図書館で見るくらい。
そんなわけで、Wally自体は個人的にはあまりお勧めではないのですが、今日は「Wallyにちょっと似てるけど、子どもの学習になる」本として、Usborne出版の”Great Searches“シリーズを紹介してみようかなと思います。
コンセプトはWallyに似ていて、見開きの画面に描かれた絵のなかから、指定された人やアイテムを探し出すというものです。ぶっちゃけWally人気に目をつけたUsborneが、Wallyの真似をしたんだろうな~と思います(笑)
このシリーズ、動物から、世界各地の都市、歴史を題材にしたものなど、本当に色々あります。
どれもそれなりに面白いのですが、個人的な一押しは、一番右のThe Great History Searchという本です。
色々な時代の人々の暮らしぶりが、見開きのページに大きく描かれています。この絵の中から、周囲に書かれている物や人物を探していきます。上記の絵は、紀元前3000年のメソポタミアの都市の様子です。
下記は右ページの上の中央付近にあるアイテムを拡大したもの。当時ウルなどのメソポタミアの古代都市で遊ばれていたゲームボードです。先月ロンドン旅行に行った際に、大英博物館で実物を見る機会があり、約4400年前のものとは思えないその繊細な美しさに、長女は魅了されていました。10分くらいはガラスケースにへばりついていたような・・・。なので、この絵を見た長女は、「ウルのゲームだ!」と大喜びしていました。
とまあ、こんな感じで、探すアイテムも、一見何でもないようにみえ、実は色々と細かい工夫が施されています。
こんな感じで、パズル感覚で遊びながら、英語と歴史の勉強が同時にできます。時代と場所によって人の暮らしが異なること、とはいっても、たとえば4000年前の人たちがボードゲームに夢中になっていたように、今も昔も変わらないことが結構あること・・・そんなことを学ぶことができるステキな本です。ウォーリーなどのパズルブックが好きなお子様に、特におすすめです。
ちなみにこちらがウルのゲームボードの実物@大英博物館です。貝殻やラピスラズリで装飾されており、非常に美しいです。いったいどんな人がこの美しいゲーム板で遊んでいたんでしょうね。
ちなみにこちら、現存する世界最古のゲームボードだそうです。ルールが刻まれた石板(ゲームブック)も同時に見つかっており、古いゲームながら、ルールなども解明されています。