長女がHarry Potterを読み始めました。
長女にはまだちょっと難しいかなと思っていましたが、内容が面白いからか、かなり集中して読んでいます。全部で17章ありますが、2日で5章読みました。なかなかいいペースです。
私が前回の記事でHarry Potterを「禁断の書」と書いたのには、理由があります。
ひとつは、面白すぎてその世界に夢中になってしまうこと。そしてもうひとつは、ダークな部分がかなり多い物語であること。
「Harry Potterを読ませるのはいつごろがいいのだろう?」というのは、英語圏でもよく話題になるトピックスのようです。今回は、その点に関して私が調べたことなどを、紹介したいと思います。
Harry Potter 巻別難易度一覧
まず、Harry Potterは、巻が進むにつれて英語が難しくなるということがよく言われています。本当かどうか、Scholastic のBook wizardで調べてみたところ、以下のようになっていました。
readingレベルの測り方には色々な基準があるので、一概には言えませんが、例えばDRAでみると、#1~3が50、#4~6が60、#7が70となっており、巻を追うごとに難易度があがっています。
ただ、全体としてみれば、#1と#7との間で、難易度が天と地ほども違うという感じでもなさそうなので、おそらく#1がスラスラ読めるお子さんなら、#7も読めるのではという気がします。#1がいっぱいいっぱいのレベルだと、#2以降は苦しそうです。
Harry Potter 内容と適齢期
次に、各巻のストーリーの内容から、適齢期を考えてみます。私が調べた結果をまとめると、以下のような感じです。(記事の最後に参考になった記事へのリンクを貼っておきますので、より詳しく知りたい方は、適宜そちらもご参照ください。)
まず、#1と#2については、多少ハラハラするシーンはあるものの、年齢は特に考慮する必要はなさそうです。
問題は、ダークな色彩が強くなってくる#3以降です。
#3では、serial killer(殺人そのものを目的として殺人を犯す人)というコンセプトが登場します。#4では、二度にわたり、殺人シーンの描写があります。ただし殺されるのはいずれもメインキャラクターではありません。#5では、メインキャラクターの一人が死亡します。お子さんの精神年齢にもよるでしょうが、#3~5を読ませるのは、「死」についてある程度理解し、受け止めることができる年齢に達してからかなと思います。ちなみに、下記参考記事(1本目)では、#3が9~10歳くらいと記載されていました。
#6でも、メインキャラクターの一人が死亡します。このシーンは全7巻のなかでも一番衝撃的なものです。読んだ子どもは「自分を永遠に守ってくれる人はいない」「うちの親だっていつ死ぬか分からない」という強い絶望感に襲われるそうです。よって#6以降は、精神的にある程度親から自立してくる時期まで待つ方がいい気がします。ちなみに、下記参考記事(1本目)では、11~12歳が目安となっていました。#7は#6ほどの衝撃はなく、#6が読めるくらいの精神年齢のお子さんなら、大丈夫そうです。
以上、Harry Potterについて、調べたことをまとめてみました。
#7まで読める英語力が仮にあったとしても、#3以降を与えるタイミングについては、子どもの成長にあわせ、慎重に考えた方がよさそうです。とりあえずうちの長女の場合、今の段階で読ませるとしたら#2までかなと思っています。#3以降については、当面の間は、長女の目に触れないよう、本棚の奥の見えないところにしまっておこうと思っています。