こちらも日経DUALの記事。有料会員限定なので私が読めるのは1ページ目のみ。残念。
1ページ目の記事によれば、「最もコスパが高い留学は、高校1年&大学1年」とのこと。高校留学でベーシックな英語力をつけて、大学留学で専門分野を学ぶ。これは納得。よくわかります。
でも、自分のまわりをみてみると、高校で1年、更に大学で1年留学しているという経歴の人は、皆無です。なぜか?おそらくですが、理由は2つあります。
(1)日本の学校を休学することによるデメリット
交換留学制度でもそのまま元の学年に復学できるとは限りません。私が高校・大学生のときは1年留学すれば1年学年が下がるのが通常でした。高校で1年&大学で1年留学すると、2浪するのと同じ結果になってしまいます。これ、いまは違うのかしら・・・?
(2)なんだかんだいって日本の方が楽しい
もともと英語ができる子ならともかく、そうでないお子さんにとって、高校からの留学は試練の連続です。なんとか歯を食いしばって1年がんばって、ようやく慣れたころに、ハイ帰国。そして日本に戻ってきてみれば、なんと居心地のよいことよ!普通に日本語通じるし!「もう一度留学した~い」とは、普通は思いません。
そんなわけで、高校1年&大学1年っていうのは、あまり現実的じゃないような・・・。
(1)については気になったので調べてみたところ、やっぱり色々課題は多いみたい。
下記に参考記事を貼っておきます。ひとつめのものは留学カウンセラーの方が書いています。「認定留学でも単位が認められない可能性は山ほどある」とのことです。ふたつめの記事は現在留学をされている方のもの。東大でも、留学すれば1年学年を落とすことが通常とのこと。留学中に取得した単位が認められるかどうか、あやふやな規定しかないのだそうです。
個人的には、高校1年&大学1年よりも、高校1年&大学院(Graduate School)1~2年の方が、コスパは高いように思います。
この場合、大学を休学&留年しなくて済みます。海外で修士号をとることによって自分の学歴をグローバルに通じるものにグレードアップすることができるのも魅力。東大ならともかく早慶レベル以下だと、外国で大学名を言っても誰も知らないのが現実ですから。
また、アメリカの場合、大学はリベラルアーツ中心なので、専門分野に特化した勉強はあまりできないような気が。なので、「大学時代の留学で専門分野の知識を磨く」というプランには、個人的にはちょっと違和感があります。それに、日本である程度専門分野の勉強をきちんとしてからじゃないと、アメリカに留学しても十分な成果を上げることは難しいのではないかと。そう考えていくと、留学するなら大学院の方がいいのではないかしらという気がします。まあこれは専門分野によっても色々違うのかもしれませんが。。。
「高校1年&大学院1~2年」プランで唯一問題なのは、Graduate Schoolの留学には相応のお金がかかるという点でしょうか。なので、コスパの検討にあたって「コスト」特に費用を重視するなら、このプランのコスパはあまりよくないという結論になるかもしれません。逆に「パフォーマンス」部分を重視するなら、このプランの方が日経DUAL提唱のプランよりコスパが優れているということになりそうです。
以上、なんだかまとまりがありませんが、留学のコスパについて、日経DUALを読んでの感想をつづってみました。