Bake Saleでビジネスを学ぶ

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先週、学校内で、図書館の本のためのBake Saleが行われました。保護者が焼いたマフィンだとかケーキだとかを学内で販売し、得られたお金を図書の購入資金に充てるというものです。

 

図書購入だけが目的ならば、寄付を集めるのが早いのですが、Bake Sale方式の方が、子どもがいろいろなことを学ぶことができます。

たとえば今回のBake Saleでは、4年生がマーケティング調査を実施し、その結果をもとに保護者にBakingの依頼を出し、さらに当日の販売も担当していました。ちなみにアンケート調査を実施したところ、一番人気はドーナッツ、次はカップケーキだったようです。逆に不人気だったのは、クッキーやマフィン。カップケーキとマフィンって違うんだ!と変なところで私も勉強になりました。(カップケーキは「ケーキ」、マフィンは「パン」なので、材料が違うのだそうです。シラナカッタ!)ちなみに価格設定もこのアンケート結果を参考にしたようで、ドーナッツは1個2ユーロ(約250円)と他商品よりやや高めの価格で販売されていました。

3年生の長女は、宣伝を手伝っていました。下記は長女が作ったポスター。学校内のあちこちに3年生が作ったポスターが貼ってありました。さすがデジタルネイティブ世代、こういうものはPCでサササと作ってしまうようです。長女のポスター、デザインは悪くないと思いますが、文字は全体的にもうちょっと大きく分かりやすくタイプした方がよかったかな。あと、メニューと値段も書いた方がよかったかもしれませんね。満点の出来ではないけど、はじめてにしては、よくできました!

bake sale

 


なお、今回は5年生の参加はありませんでしたが、毎年5年生が主体になって行っているFood Sale Projectは、もっと本格的。3~4人のグループごとに、以下のような流れで活動をするようです。

-マーケティング調査を実施する
-事業計画を立てる
-事業計画を校長(バンカー役)の前でプレゼン。成功すると必要資金が借りられる。
-借りたお金で、商品を調達する。
-実際に学校内で休み時間に販売する。
-最後に収支計算をして、校長に報告。お金を返す。

大きな黒字を出してガッツポーズのグループもあれば、赤字でがっくりのグループも。ちょっとした対抗戦ですね。


さらにこれがSecondary(6年生以上)になると、もっと高度なものになります。

たとえば、実際にとあるビジネスを始めると仮定して、スタートアップになにが必要か、どこにオフィスを置くのがいいか等々、リサーチをしながら事業計画を詰めていくというProjectをやったりします。規模が大きくなるのであくまでもシミュレーションになってしまいますが、各種規制や税法をリサーチしたりと、かなり本格的です。

このように、シンプルなものからスタートしてだんだん複雑なものへと、スパイラルをのぼっていくような感じで学習とリサーチを繰り返しながら、社会や経済について知識を深めていくわけです。


インターの教育を見ていると、実社会と結びついた実践的な内容のものが多く、感心させられます。こういう「学校でしかできないようなインタラクティブな教育」、日本の学校でもどんどんやってほしいなと思いますが、普通の公立の学校だと、難しいのでしょうかね。。。教えられる先生があまりいないような気もします。

インター(IB)の教育は、英語面以外にも、色々素晴らしいところが多いので、日本に戻ってもインターに通わせてあげたほうがいいのかなと、最近迷いが出始めています。

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