教育に関する雑考

バイリンガルの脳の使い方

英語を理解し話すことができるといっても、幼少期に英語環境で育った「早期バイリンガル」と、ある程度大きくなってから英語を外国語として学んだ人間では、英語を使うときに活動する脳の領域が違うのだそうです。先日、そのことを実感する出来事がありました。

 

それは、ロンドンでミュージカルを鑑賞したときのこと。

子どもでも鑑賞可能なミュージカルだったので、それほど難しい英語が使われいるわけでもないのですが、私には半分程度しか意味を理解することができませんでした。あとからyoutubeで見直してみたところ、リスニングのみにフォーカスすれば、言っていることはだいたい理解できる感じでした。ところが、シアターで、舞台上を激しく行き来する役者やその表情に目を凝らし、音楽に耳を傾け、ついでに「前の人、座高高いなあ~」とか「うちの夫、寝てないかしら?」とか余計なことを考えながらミュージカルを見ていると、歌詞のかなりの部分、特に一節が長く続く場合の後半部分は、単なる「音」として右から左へ抜けていってしまって、脳みその処理が追い付かないのです。

ところが長女に聞いてみたところ、全体を通し、ほぼパーフェクトに聞き取れていました。

 


うちの長女の場合、まだバイリンガルと呼べるレベルではないですし、私もバイリンガルではありませんが、どうやら英語を聞くときの脳の使い方が、長女と私では違うようです。私の脳は、英語のリスニングをするときにはそれのみでCPUがいっぱいになってしまいます。なので他にも気を取られることがあると、処理ができず、フリーズしちゃうんですね。ところが、彼女の場合は、まだまだ十二分に余裕があるようです。英語を聞きながら、舞台の上の動きを目で追い、音楽を堪能し、さらに「ねえのど乾いちゃった、お水ちょうだい」なんて時折私に話しかける余裕まであるわけです。

おそらく、長女と私で、脳のCPU(性能)に違いがあるのではなく、英語を聞いたときの脳の処理手順&活動領域が違うので、こうなるのでしょうね。

たぶんリスニングのテストを受ければ、まだまだ語彙力のある私の方が長女よりも高得点をたたき出せるだろうとは思います。でも、「早期バイリンガル」とそれ以外の人間との間には、単純にテストのみでは測れない、そして成長してからの本人の努力では挽回することが困難な、大きな能力差がありそうです。早期英語教育には賛否両論のあるところですが、個人的には、このバイリンガル脳を獲得できるのならば、トライする価値は十分あるように思います。

 

なお、鑑賞したミュージカルはこちらです。Matilda、かなりおすすめです!

 

同じバイリンガルでも、5歳以降と以前で脳の働き方が違うという研究もあるようです。うちの長女の場合、どうなっているんだろう。彼女が英語環境に飛び込んだのは7歳のときですが、胎児のときに、私と一緒にアメリカの大学院に留学(?)し、10月10日、英語漬けの毎日を送っていました。いつか機会があったら、分析してもらいたいなー!

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