インターナショナルスクールのなんちゃって舞踏会

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先日、子どもの通うインターで、舞踏会がありました。

舞踏会の名称は、Fairy Tale Ball。対象は次女の学年(1年生)の子ども達。授業で色々なおとぎ話を勉強しているとのことで、その取り組みの一貫として、「Fairy tale(おとぎ話)のキャラクターになりきって舞踏会をする」というイベントが開催されたのでした。(本物の優雅な舞踏会と勘違いして記事を開いてくださった方がいたら、ごめんなさい・・・)


舞踏会に先立ち、担任の先生から最初に出された課題は、キャラクターの決定。次女に何になりたいか聞いたら、「エルサ!!」との回答。

エルサ・・・誰かと被りそうな予感が・・・。

そこで担任の先生に聞いてみました。

私  「あのー、うちの子、エルサがいいと言ってるのですが」
私  「ほかにもエルサになりそうな子はいます~?」

担任 「うん、ほかに4人いるんだよね。」

私  「えっ・・・(絶句)」
※クラスの女の子は全部で10人です。

担任 「でも、被ってもOKだよ!」
担任 「本当はキャラクターの名前で呼ぶ予定だったんだけど・・・」
担任 「エルサ・ケイトみたいに、本名をくっつけて呼べば大丈夫!」

というわけで、先生からはエルサでいいよの許可を得たものの、さすがに5人目のエルサはどうなのよ~というわけで、次女に「ティンカーベルでどう?」と提案。ティンカーベルなら、衣装も家にあるもので間に合うしね!本人はエルサにこだわっていましたが、「あなたは美人系じゃなくてかわいい系だから、ティンカーベルの方がいいわよ!きっとその方が似合うわよ!!」と説得してところ、「そ、そうかな~?じゃあそうする♪」と最後は納得してくれました。

質問への答え方も、家で練習。”Where are you from?”という私の質問に、”I’m from Netherlands!”と自信満々に答える次女。NetherlandsじゃなくてNeverlandね、確かに似てるけど・・・。


キャラクター決定の次の関門は、パートナーの選定。舞踏会なので、ペアで踊る相手が必要なわけです。

先生がパートナーを決めたところ、「私は○○くんがよかったのに!」「○○が相手なんてやだ」などなど、子ども達からブーイングの嵐で、パートナーの確定作業、なかなか大変だったようです。

当初、うちの次女の相手に指定されたのは、イタリア人のMくん。この子はうちの次女のことを気に入ってくれているようで、「君の髪は本当にきれいだね」「学校が休みの日は君に会えなくてさみしいよ・・・」などと、しきりに甘い言葉をささやいてくるのだそう。Mくんは甘いマスクのイケメンで、私は「Mくんがパートナーだなんて素敵じゃない?」と思ったのですが、次女いわく、「Mはキスしようとしてくるから、キモイ!絶対いや!!」とのこと。内気で普段は言葉数も少ないうちの次女ですが、先生のところに行って、「MじゃなくてLがいい!」と、直談判したようです。Lくんは、次女と仲のよいオランダ人の男の子。どうやらLくんも、先生が指定したパートナーではなく次女がいいと言ってくれたようで、結局次女のパートナーはLくんになりました。

次女の場合、大好きなお友達とペアになれて、本人は上機嫌でしたが、顛末をきいた親としては、なんともいえない複雑な心境でした。MくんとMくんのご両親に申し訳ないというか、なんというか。日本だとこういうとき、「この人とペアはいや!」なんて主張するのはご法度で、下手すりゃいじめだとか仲間外れだとかいう話になりますが、インターの子どもは、みんな結構はっきりきっぱりと、こういう主張をするんですよね。ある意味、シビアな世界です。。。

しかしうちの次女も、思考過程と行動が、徐々に帰国子女になってきていますね。日本に帰国したとき、大丈夫なんだろうか。


そしていよいよ舞踏会当日

会場は学校の体育館。たくさんのご両親と・・・たくさんのエルサ(笑)

女の子はディズニーのお姫様か妖精の恰好をしている子が大半でした。男の子は、王子様&騎士が多かったかな。次女のパートナーのLくんはロビン・フッド、Mくんは、虎でした。担任のT先生(男)は、ピンクのドレスを着て、おさげのかつらをかぶり、羽根を付けていました。次女いわく、「T先生は、妖精さんだよ。Hairy Fairyっていうんだって!」と言っていました。T先生、面白すぎる(笑)

最初のダンスは、ワルツ。ずんちゃっちゃ、ずんちゃっちゃ、のリズムにあわせて、右に行ったり左に行ったり、たまにクルッと回ったり。ワルツの踊り方は、体育の授業で習ったようです。

しかしまあ、ヨーロッパ人の子ども達はこういうのが様になりますね。みんな手足がほっそり長いので、ひとつひとつの動きが優雅に見えます。たとえ虎のコスチュームを着ていても。

けれども、うちの子の場合、なにかが違う。「この踊り、どこかで見たことがあるような。ワルツじゃなくて・・・何だっけ?」と、考えること数分。ようやくわかりました。

 

柔道の取り組みだ。 (´Д`;)

【イメージ図】
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相手の腕をつかんで、左右に行ったり来たりしているところが、柔道そのもの。本人は大好きなLくん相手にとっても楽しそうでしたが、そのうち足払いでもするんじゃないかと見ている方はヒヤヒヤしました。

 

子ども達は、ワルツのあとも、休むことなく、4~5種類の踊りを順々に踊っていました。一部は親も一緒に踊るものがありました。

そして最後は、Hakaで〆。Hakaは、ニュージーランドの先住民族、マオリの踊りだそうです。「カマテ!カマテ!カオラ!カオラ!(私は死ぬ!私は死ぬ!私は生きる! 私は生きる!)」と叫びながら、がに股で胸をたたいて、踊っていました。

【イメージ図】MaoriWardanceKahuroa

 


ワルツからHakaまで、バラエティに富んだインターの舞踏会でした!

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