子どもと楽しむロンドン:ミュージカル鑑賞

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今回のロンドン旅行では、Roald Dahl原作のミュージカルを2作品鑑賞しました。Matildaと、Charlie and the Chocolate Factoryです。以下、子どもと楽しむミュージカルということで、チケットのとり方やコツ、そして上記2作品の感想などを書いてみたいと思います。

ロンドンのミュージカル事情

ロンドンにはおびただしい数のシアターがあり、毎日多数の作品が上映されています。子どもでも鑑賞可能な作品は、London TheatrelandのHPで検索するのが便利です。

現在上演されている演目&近日中に上演開始の演目で、子ども向けにおすすめのものは、以下のとおりです。

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チケット購入

チケットの料金は、演目や席の場所によって様々。Lion Kingはかなり高めの値段設定で、Matildaの1.5倍くらいしていたかな。席がなくなるのも非常に早かったです。

席に空きがある場合、当日に半額チケットが出ることがあります。大人のみのぶらり旅の場合、この半額チケットを狙えばお得にミュージカル鑑賞ができますが、子どもと一緒だと、格安チケットを狙うのはかなり難しい印象です。連続した席をとる必要がありますし、また、子どもは背が低いので、ビューにも十二分に気を付ける必要があるからです。また、Lion KingやMatildaなどの人気演目は、私たちの滞在中は、半額チケットは出ていませんでした。よって、子どもと一緒の場合、定価で早目にいい席を押さえる方がベターと思われます。

なお、席の選び方ですが、事前にオンライン購入する際にはシートマップから選択が可能です。ビューに制限がある席には、通常、それと分かるようなマークがついています。基本的に値段とビューは比例しており、よいビューの席はそれなりのお値段がします。ただし、大人にとっていい席が子どもにとってもいい席とは限らない点、注意が必要です。例えば、2階席の最前列やバルコニー席は、大人には特等席ですが、前の手すりが視界を遮り、子どもには逆に見にくいことがあります。また、劇場によっては、立見席もシートマップ上に「シート」として記載して販売していることがありますので、これも要注意です。(恥ずかしながら、子どもとオペラを鑑賞した際、間違って立見席を購入してしまった経験ありです!!!)

慎重に慎重を期して席を選びたいという方は、Theatre monkeyのHPを参考にするといいです。「このシアターのこの席はNG!」というような情報が詳しく掲載されており、参考になります。

また、同じ値段帯のなかでも、前の方の席や中央に近い席は人気で、どんどんなくなっていきます。ただ、上演日が近くなると、ブローカーがリリースした席がオンラインに出るのでしょうか、いままで買えなかったはずのいい席が突然availableになっていることがありました。なので、見たい演目が決まっている場合には、こまめにサイトをチェックしてみてください。

 

鑑賞の際のTips

・子どもでも鑑賞可能なミュージカルの場合、席の上に敷くクッションが準備されています。このクッションは、入口で係員の方が配ってくれるシアターと、自分で取りに行くシアターがあります。クッションがないと座高が低い小さい子どもには舞台がよく見えません。劇場についたらまずはクッションゲット!これ、とても重要です。

・ミュージカルではたいてい幕間に1回休憩が入ります。この時間、トイレは激込みになります。子どもにとってトイレはとても重要。トイレの場所は予めチェックしておき、休憩時間に入ったらさっとトイレに行きましょう。もたもたしているとトイレ待ちの行列に長時間並ぶ羽目になります。

・後方の座席の場合、オペラグラスを持って行くと便利です。劇場でもレンタルがありますが、数が限られており、また当然ながら別途料金が発生します。

・子ども向けのミュージカルでも、英語の聞き取りは結構大変です。ちなみに私が聞き取れたのは5~6割くらい。長女は9割、次女は6割くらいと思われます。甲高い子役の声は概して聞き取りにくいので、英語環境での生活経験がないお子さんの場合、結構きついのではないかと思います。原作を読むなどしてストーリーを頭に入れておいてからの方が楽しめると思います。

 

Matilda

現在ロンドンで上演されている子ども向けミュージカルのうち、一番のおすすめはこの作品です。舞台の演出、音楽、スト―リー・・・どれをとっても★5つです。

実はLion Kingも、10年前にアメリカで見たことがあります。確かに素晴らしいミュージカルなんですが(特に歌と衣装)、なんというか、舞台が「草原」なので、全体的にセットが地味なんですよね。あと、登場人物の「動物たち」が、どうみても「人間」なので、子どもがお話の世界に入り込むのがやや難しいような気がします。夫は子ども達に見せたがっていましたが、チケットが残っておらず、私は内心、「やったー!これでMatildaが見れる」と喜んでいました(笑)

さて今回鑑賞したMatilda、主役の女の子の歌唱力はいまいちでしたが、役になり切った演技力が素晴らしかったです。もうひとりの主役(?)であるMiss Trunchbullは、男性が演じていました。こちらも原作のイメージそのもの。笑いあり、ほろっとさせるシーンありで、非常に完成度の高いミュージカルに仕上がっていました。

ハイライトの一部についてyoutubeで動画を見ることができましたので、下記にリンクを貼っておきます。youtubeだといまいち迫力が伝わらないかもしれませんが、舞台でダイナミックにブランコが揺れ、子ども達のコーラスが劇場内にこだまする様は鳥肌ものでした。

 

Charlie and the Chocolate Factory

こちらも言わずと知れたRoald Dahlの作品をベースにしたミュージカルです。

全体的にキャストの歌唱力と子役の演技力はMatildaよりも高かったです。舞台セットも工夫が凝らされていましたが・・・なんというか、ジョニー・ディップ主演のあの映画の完成度があまりに高かったので、どうしてもそちらと比べると見劣りがしてしまう印象です。舞台という限られた空間のなかで演出をしなければならないので、当然といえば当然なんですけどね。ちなみにストーリー展開は、ミュージカルの方が原作により忠実です。

こちらもミュージカルのyoutube動画を貼っておきます。

 

以上、どちらかひとつをお勧めするとすれば、やっぱりMatildaかな・・・?ただ、Charlie and the Chocolate Factoryは、もうすぐ上演が終わってしまうようなので、鑑賞は今が最後のチャンスになるかも。どちらも原作を読んでから見るのがおすすめです。映画の「チャーリーとチョコレート工場」は、個人的には予習用には適さないと思います。印象が強烈すぎて、ミュージカルの魅力が損なわれてしまう気がするのです。我が家の子ども達はこれから映画版を見る予定です!
  


 

以上、今回のミュージカル鑑賞の感想でした。

そういえば、鑑賞後に長女から思わぬ質問が。

「あの子たち、一回ミュージカルに出演すると、いくら貰えるの?」

ダブルキャスト・トリプルキャストで対応しているはずなので、それほどギャラは高くないはず・・・と答えましたが、どうなんでしょうね?どうやら彼女が今回のミュージカル鑑賞で一番衝撃を受けたのは、ミュージカルの内容ではなく、大人数の観客を前に、舞台でスポットライトを浴びて活躍する同年代の子どもたちの姿だったようです。

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