英語でピアノを習う:長女が使っている教本の紹介

長女が以前からやりたいといっていた習い事、それはピアノです。

日本の自宅には、私が子供のころに親が買ってくれたピアノがありますが、日本にいた時は私がフルタイムで働いていたため、習いに行かせてあげることはできませんでした。こちらにきてからも、ピアノの入手や先生探しと課題が多く、なかなかレッスンを開始できずにいたのですが、子どものインターで、放課後に学校にピアノの先生がきて、英語で個別レッスンをしてくれるプログラムがはじまったので、早速申し込んでみました。

長女の場合、楽譜も読めず、完全に0からのスタートです。使用する教本はこちらになりました。

John Thompson seriesという教本です。長女が使っているのは一番簡単なJohn Thompson’s Easiest Piano Course Part 1。本当に0からピアノをはじめる子どものためのものです。

中身をみて、ちょっとびっくりしたのが、教本というより絵本に近いものだったこと。私が子どものころにつかっていたバイエルなどの教本では、基本的には譜面がずらずらと並んでいるだけだったと思うのですが、こちらは、音符やト音記号、拍子などの基礎的な事項についての解説があったり、途中でワークブックが出てきたりします。紙面もカラフルでかわいらしいかんじです。

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譜面のあちこちにキャラクターが出てきます。伴奏パートの譜面も下についていますので、少しピアノが弾けるお母さんなら、これで自宅で楽しく教えられそう!

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John Thompsonについて調べてみたところ、アメリカのピアニストで(1889-1963)、ピアノの教授法についての第一人者として、その界隈ではかなり有名な方のようです。ピアノの入門書といえばバイエルですが、英語圏ではJohn Thompson Methodが使われることも多いようで、日本でも最近はJohn Thompsonの日本語版をレッスンに使うピアノの先生が出てきているようです。

学校ではこの教本を使って個人レッスンをしてくれるのですが、レッスン料は、30分30ユーロ(4000円強)です。うーん、ちょっと高いな・・・。基礎的な事項の解説に時間をとられてしまってピアノに触れる時間が少なくなるのはもったいないので(←なんて貧乏性な私!)、この教本をべ―スに、家で予習・復習をしようかと思っています。音楽用語については、この教本に書き込む形で、英語と同時に日本語も教えていこうと思っています。音楽用語は私もよくわかっていないので、自分の勉強にもなりそうです!

ちなみに私自身も、年少から高3まで、ピアノを習っていました。中学受験のときに3年お休みしていますが、それを抜かしても10年以上習っていたことになります。特に高校時代には、中村紘子さんなど有名なピアニストのCDを何度も何度も聴いて、技法を真似してみたりとかなり熱心にピアノに取り組んでいました。けれども、大人になってからはほとんど触れていなかったので、もう以前のようには指が動きません。素敵なピアノをレンタルして、私もピアノを習い始めてみようかな・・・などと妄想中です。


なお、音楽を英語で習わせることの是非については、色々な意見があるようです。

上記ページをご覧いただいてもお分かりのとおり、超初心者の教本でも、”stave” “semibreve” “clef signs”などなど、普通の英語の勉強では出てこないような単語がずらずら出てきます。音楽の先生のなかには、「英語と日本語の両方で音楽を学ぶのは、子どもが混乱するのでやめた方がいい」 とおっしゃる方もいます。このため、海外でも楽器についてはわざわざ日本人の先生を探してレッスンをお願いするようにしているご家庭も多いようです。

我が家の場合、ピアノ技法の習得を第一目標と考えているのではなく、一種のイマ―ジョン教育でやっていますので、その点は特に気にしていませんが、ご自宅でこの教本を使ってお子さんに教えてみようかなと思われた方がもしいらっしゃいましたら、上記のような議論があることを頭の隅にでも置いておいていただけるとよいかなと思います。

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