先日、IDとパスワードの取得方法をご紹介した、eLibraryUSA。
現在、活用方法を色々と模索中です。
コンテンツをみて、まずびっくりしたのが、そのデータの豊富さです。
Academic OneFileに自分の名前を入れて検索したら、10年前に自分が書いた修士論文が出てきて、びっくり。しかも自動読み上げ機能がついていて、ボタンを押すと、私の稚拙な論文を流れるような英語で読みあげてくれて、二度びっくり。私の修士論文はアメリカのニッチな専門誌に掲載されたので、ネット上にデータはあるのですが、これまでは、有料の論文検索サイトに登録するか、個別に出版社からデータを購入しないと、全文は見ることができなかったのです。それがeLibraryUSAだと、サクッと全文が無料で見れるのです。
私の論文に限らず、普通は有料サイトでなければ見れない論文が見れるので、情報収集の幅が大きく広がりました。引用検索とか、細かい機能はあまり充実していませんでしたが、google Scholarなど他の無料サイトと併用すれば、一昔前の有料の論文検索サイトとほぼ同様の機能を無料で使用することができることになりそうです。
さて、気になる子ども向けのリソースですが、以下の4つでした。
Bookflix
アメリカの出版社、Scholasticが提供するebook115冊が閲覧可能です。関連動画やアクティビティの紹介などもあります。残念ながら、「これぞ名作!」みたいな本は少ないですが、読む本が手元にないときのヒマつぶしには使えそうです。データが結構重いので、iPadなどのスマートデバイスでの再生はスムーズにいかないかもしれません。
難易度ですが、幼稚園生向きのものから小学校高学年向きのものまで色々です。各コンテンツに対象年齢の表記がないので、内容を見て判断するしかありません。例えば下記の「Happy Birthday, Moon!」などは小さい子向きですね。
なお、Scholasticといえば有名なのはCliffordシリーズですが、残念ながらBookflixには入っていないようです。
Britannica Academic
オンライン百科事典です。小学校高学年以上のお子さん向きと思います。
学年があがるとリサーチの宿題が増えてくるので、そのときに使えそうな感じがします。
National Geographic Kids
子どもむけのナショジオサイトです。Booksは読み上げ機能もついていて、readingとlisteningが両方勉強できそう。ちなみにこちらとは別に大人向けのナショジオサイトがあり、なんと創刊号からそろっています!これが無料で見れるとは・・・素晴らしいです。
Research in Context
こちらは子ども向けのリサーチ用データベース。
子ども向けといっても、かなり内容は充実しています。
たとえばアンネ・フランクで検索すると、こんな感じ。ページが途中で切れてしまいましたが、関連する写真や動画などもたくさん出てきます。インターネットで検索すると玉石混合で雑多な情報が出てきますが、このデータベースで検索すれば良質なデータのみが抽出できるので、かなり使えそうです。
こちらも小学校高学年以上のお子さん向き。
そのほか、American Englishというデータベースもあり、こちらは英語学習向けの学習素材がいろいろそろっているようです。残念ながら、アメリカ国外からダウンロードできるコンテンツは制限されているみたい。こちらはもう少し詳しくみてみようと思うので、役立ちそうな教材などがあったら、またご紹介したいと思います。
なお、eLibraryUSAのID&パスワードを取得する方法は、こちらの記事で紹介していますので、興味を持たれた方は、トライしてみてくださいね。
