今日は、先日のNo, David!に続き、次女に教えてもらった子ども達に人気の本を紹介しようと思います。
今回ご紹介するのは、Silly Sallyという本です。
とても有名な本のようで、子どもたちの学校では、低学年の各教室にあるほか、図書室やEALの教室にもあるそうです。普通の大きさの本から、分厚い紙でできたタイプのもの、大型本まで、中身は一緒ですが、色々なタイプのものがあるようです。
ストーリーは、Silly Sallyという女の子が逆立ちで街に出かけるというものです。Silly Sallyは、途中でpig, dog, loon, sheep に出会い、街につく前に、みんなそろって逆立ちしたまま眠りこけてしまいます。そこにNeddy Buttercupという謎の男性が出てきて、みんなをコチョコチョして起こし、無事に街に到着!めでたしめでたし!というお話です。
・・・うん。なんだか意味不明ですね。なぜ逆立ちしているの?なぜ寝ちゃうの?このButtercupってなにものなの?なぞだらけです。でも、子ども達はこのヘンテコなストーリーが大好きなようです。
この本は、たぶん日本人の感性からいうと、絵がいまいちに感じられるのではないかと思います。ピエロみたいなSallyもいまいちですが、私はButtercupさんが特にダメです。男なのに全身花びら、緑のタイツ・・・。なんだろう、生理的に受け付けない感じです。
Amazon Comでの評価をみると、たくさんの人がコメントしており、★は堂々の5つ。どうして大人からも高い評価を得ているのか、不思議に思って調べてみたところ、韻が踏まれていて、子どもに音読をさせるのにとても向いている本なのだそうです。たとえば以下のようなコメントがありました。
As a reading specialist I use this book to help develop reading fluency, since this a predictable book the student can predict who or what will happen next by looking at the pictures and looking for rhyming words thereby gaining confidence in his or her reading ability by establishing a flow.
ふむふむ。確かに長女は、この本の文章をすごい速度で「タン・タン・タタターン」のリズムで読んでいました。
個人的には絵が自分の趣味に合わない本は蔵書に加えるのに躊躇しますが、youtubeで絵本のページにあわせて読み上げている動画がありますので、興味を持たれた方は、”silly sally”で検索して、お子さんに見せてあげてくださいね。親の反応とは裏腹に、子どもは夢中になるかも?Silly Sally、なんとも不思議な絵本です。