【おすすめの詩集】Michael Rosen “Quick, Let’s Get Out of Here”

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今日は、下記の記事で先日言及したMichael Rosenの詩集を紹介します。

といいつつ、私、1週間前までこの人の名前すら知りませんでした!長女が、「え、ママはMichael Rosen知らないの?」みたいな反応をしたので、子ども達が学校に行っているスキに、こっそり色々調べました(笑)。アメリカではどうだかわからないのですが、イギリスでは知らない子どもはいないくらい有名な人のようです。

表紙をみて、「ん?この絵どこかで・・・」と思った方もいるかもしれません。イラストをQuentin Blakeが描いています。Roald Dahl本の挿絵を描いている人と同じ人ですね。

Rosenは1946年生まれのイギリス人。詩人・作家として、今までに140冊の本を出版しています。ポエムはリズミカルで滑稽なものが多く、子ども達に人気があります。TVにもよく出演しているようです。彼の特徴は、自分の詩を朗読するパフォーマンス。これがコミカルでとても面白いのです。

この詩集でうちの長女が一番気に入っているのは、チョコレートケーキのポエム。ご本人が朗読するとこんな感じになります。

 

大人からすると、そんなにすごいポエムかなー(つかRosen目が大きいなー)とか思ってしまうのですが、テンポの良さとRosenの表現力ゆえでしょうか、子ども達は引き込まれるように見ています。子どもからすると「わかるわかる!」と思わず共感してしまうような内容もいいのでしょうね。とかいいつつ、この動画を見た後、無性にチョコレートケーキが食べたくなってしまって、冷蔵庫に冷凍してあったチョコレートケーキを電子レンジでチンして食べてしまった私です(笑)

 

長女によると、学校の授業では、Rosenの動画を見て、詩の朗読のしかた(長女は”Performance Poetry”という言い方をしていました)について勉強したのだとか。私たち日本人に比べると欧米の方はプレゼンがうまいなと感じることがよくありましたが、なるほど小学生のうちからこうやって人の前でパフォーマンスをする際のコツを習っているわけです。

 

Rosenは他にもたくさんの本を書いており、その数は140冊を超えています。有名なものには、上記詩集のほか、以下のようなものがあります。

一番左のWe’re Going on a Bear Huntは、小さな子ども向けの絵本で、Rosenの作品のなかで一番有名なものです。「クマ狩りに行くぞ」というタイトルからして突っ込みどころ満載ですね。家族で「クマ狩り」に出かけるというこのお話は、”We are going on a bear hunt. We are going to catch a big one.”という書き出しではじまります。クマ狩りに出かけた家族は大きなクマを捕まえることができるのでしょうか?というドキドキのお話です。

二番目のMichael Rosen’s Sad Bookは、Rosenの本のなかでも特に高い評価を得ている一冊で、いろいろな賞をとっているようです。テーマが重いので、小さな子ども向けではありません。この本を子どもに読ませるのは、もっと大きくなってからかな。

三番目が、今回ご紹介した詩集、Quick, Let’s Get Out of Hereです。

Rosenの動画はYoutubeでたくさん落ちていますし、下記RosenのHPにも色々あります。
Michael Rosen HP
CD付の本も色々売られているようですが、音声はネットで落ちてますので、わざわざCD付にする必要はないかなと思います。本を読んで、動画をみて、今度は自分で朗読を真似してみる。とてもいい英語の勉強になると思います。