子どもをインターナショナルスクールに通わせると、想像以上にお金がかかります。学校に払う入学金やら授業料など(学校のHPのFeeのところに書いてある金額)のほかにも、出費がいろいろ。学校によって異なる部分もあると思いますが、以下でざっくりとまとめてみます。
学校関連の費用
学校に払っている「学費」は、我が家の場合、ざっくり計算して、1人あたり年間250万円くらいです。これには、登録料、授業料、入学金(子どもの学校では3年に分けて支払う形になっています)、設備費用などが含まれています。
「250万円!日本の私立よりさらにかかるのね。でもすごく高いというわけじゃないわね」と思ったら、ちょっと甘かったです。これらの必ずかかる費用のほかにも、色々な出費が・・・(汗)
学校によってもいろいろ違いがあるでしょうが、子供たちのインターでは、このほかに、次のような費用がかかります。
・スクールバスの費用
通学はスクールバスを利用している方が多いです。料金は学校からの距離にもよりますが、1人あたり年間20~40万円くらい。スクールバスといっても小型のバンでの送迎になるので、ちょっと割高ですね。
・給食代
1食あたり約600円。我が家はお弁当持参なので払っていません。
・課外活動の費用
学校の課外活動のうち、講師が外部から来ているもの(バレエ、サッカーなど)も別料金。全体的にみると、音楽系など個別指導が必要な課外活動は、レッスン代が高い印象です。スポーツ系の場合、集団指導ですからレッスン代そのものは高くないのですが、道具代やらユニフォーム代がかかります。また、大会や交流試合の相手がご近所の学校ではなく他のインターナショナルスクールになることが多いので、これに参加するための旅費が結構かかるようです。
我が家の場合、現在は、課外活動として、長女がピアノとアイリッシュ・ダンス、次女がバレエとアイリッシュ・ダンスをやっています。アイリッシュ・ダンスとバレエは集団ですので月謝もそれほど高くないのですが、ピアノは30分30ユーロ(1か月あたり約1万4000円)と、やや高め。外のお教室に通えばもっと安いのですが、学校で放課後に受ける方が送迎などがなくて楽なので、我が家は学校で受ける形にしています。また、冬季は学校のスキー教室に週末通わせています。レンタルスキーが使用できないため、道具一式の購入費用と毎回のレッスン代+リフト代で、かなりの出費になります。色々合計すると、課外活動のための出費は、我が家の場合、1人あたり年間20~30万円くらいです。
・Field Tripの費用
近場の遠足は授業料に含まれていますが、宿泊を伴うField Trip(修学旅行)は別。まあこれは当然かな~と思います。ただ、子ども達のインターの場合は、格安なユースホステルやキャンプ場を使うことが多いので、あまり大きな金額にはなりません。年間数万円程度です。
・各種寄付
子どもたちのインターでは、ちょこちょこ寄付の募集があります。強制的なものではありませんし金額も小さいですが、ちりも積もれば何とかです。こちらについては過去に別記事にまとめています。
学校以外の費用
・チューターの費用
チューター(家庭教師)をつけているご家庭、結構多いです。同じ学校の高校生の成績優秀なお兄さん&お姉さんたちにお願いすれば、出費を抑えることができます。ただ年齢があがるにつれ他の子にお願いするのは難しくなります。Grade10以上になると、IBのディプロマの試験のため、プロの教師にお願いすることが多いようです。そうするとかなりの出費になるのではと思います。インターによっては、英語力が低い子や成績が悪い子には、指定のチューターを付けるように学校から個別に要請があるケースもあるそうです。
我が家はこれまではチューターはお願いしていませんでしたが、1月から、長女のWriting強化のため、チューターをお願いすることにしました。長女が書いたものをネイティブの方に見ていただいて、赤ペンを入れてもらっています。
・習い事の費用
学校での課外活動は選択肢が限られてくるので、それ以外の習い事をしている子どもも多いです。ピアノやバイオリンなどの音楽系や、フィギュアスケートや水泳などのスポーツ系が人気です。
・塾や通信教育の費用
日本人の場合、塾や通信教育を利用しているご家庭が非常に多いです。特に受験が近い年齢の子どもは、たいてい土日に塾に通っています。私たちが住んでいる都市の場合、日本の大手予備校と提携している日本人向けの塾がいくつかあります。金額はコースによりますが、月2~6万円くらい。
・長期休暇中の各種教室の費用
メジャーなのは、冬のスキー教室と夏のサマーキャンプ。第2、第3外国語を学ばせているご家庭などもあります。
長期休暇中に一時帰国して日本の学校に体験入学させるご家庭もあります(我が家も毎年体験入学をしています)。体験入学自体にはほとんど費用はかかりませんが、会社から一時帰国費用が出ない場合、旅費や宿泊費などでかなりの出費を余儀なくされることになります。
以上、海外インターに通わせた場合にかかるお金をまとめてみました。我が家の場合は、駐在ということもあり、夫の会社から日本人学校の授業料相当額が補助として出るため、赤字にならずに回せていますが、全額自己負担だったら・・きついと思います。
うん、やっぱり日本に戻ったら子ども2人をインターに通わせるのは無理だな。今のうちに頑張って勉強してもらおう(笑)。