今日は子ども達の通うインターナショナルスクールの教室がどのような感じなのかを紹介してみようと思います。
まず日本の学校と違うのは、机のレイアウト。日本の教室の場合、前に教壇があり、そちらに向かう形で各人の机が規則正しく並んでいます。これに対して子ども達の学校の場合、教壇というものがありません。先生の机は教室の角にあり、ここに、PCやプリンター、各種教本やフォルダなど、日本であれば教員室にありそうなものも置いてあります(教員室はありません)。子ども達の机は六角形をしており、1つのテーブルに6人まで座れます。1クラスの人数は20人弱ですので、この六角形の机がだいたい4つあります(正解にいえば、六角形を2つに割った台形の形の机を使っていて、これを普段は2つずつくっつけて上の写真のように六角形にして使っています)。ちなみに、誰がどの席という決まりはないようです。筆箱その他文具類は学校に置きっぱなしですが、これらを入れる棚は教室内に別に設置されています(引き出しに名前が書いてあり誰がどこを使うか決まっています)。日本の学校と異なり、先生の授業を静かに聞くというより、みなでインタラクティブに議論をしたり作業をしたりすることが多いので、こういうレイアウトになっているんでしょうね。
教室の備品類は、学年によっても、また先生によっても、異なります。長女(G3)のクラスは比較的シンプルな造りですが、次女のクラスはソファーがあったり、カ―ペットが引いてあってクッションがたくさん置いてあるエリアがあったりします。先生が読み聞かせを行ったり、2人1組で絵本を読んだりする機会が多いので、子ども達がリラックスして本が読めるように工夫がされています。それから、黒板ではなくホワイトボードという点も、日本と違うかな。
子ども達の作品が教室のあちこちに掲示してある点は日本と一緒ですね。ただ一つ違うのは、IB Learner Profileがあちこちに貼ってあること。IB Lerner Profileとは、IBプログラムで目標とする学習者のあるべき姿のことで、Inquirers(探求する人)、Knowledgeable(知識のある人)、Thinkers(思考力のある人)、Communicators(コミュニケ―ションが取れる人)、Principled(正義感のある人)、Open-minded(開かれた心の人)、Caring(思いやりのある人)、Risk-takers(新しいことに挑むことができる人)、Balanced(バランスが取れている人)、Reflective (振り返ることができる人)の10から成ります。これが一つ一つカードに記載され、壁にペタペタと貼られています。生徒がなにかいいことをすると、先生は、「○○はInquirerだね」というように、壁のカードを指しながら褒めるそうです。
以上、インターナショナルスクールの教室のご紹介でした。