Reading Assignment 日本の学校とインターの違い

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長女は学校でEAL(English as a Second Language)という授業を受講しています。

ノンネイティブ向けの英語の授業で、毎週5コマ。半年で英語がかなり上達したのも、EALの先生のご指導による部分が大きいように思います。

 

最近はEALの授業のみでは長女も少し物足りなくなってきたようだったので、長女と相談のうえ、EALの先生に、「Reading Assignmentを出してほしい」とリクエストを出してみました。本当は自分でどんどん読書をしてくれればいいのですが、図書室で借りて来るのは自分の興味のある分野の本になってしまうので、分野に偏りがあるし、難しすぎたり簡単すぎたり、彼女の英語のレベルに合っていないんですよね。次女については、クラスの担任の先生から、毎日Reading Assingmentが出ていますが、長女についてはそれがないこともあって、リクエストを出してみた次第です。

先生はこちらのお願いを快諾してくださり、早速昨日、1回目のReading Assignmentを持ち帰ってきました。
読む本は「The Hare and the Tortoise」(うさぎとカメ)でした。

本を読んだ上で、宿題として、「以下の3つから好きなものを選んでやってくるように」とのことでした。

  1. もしウサギがレースに勝っていたらどうなっていたでしょう?他の動物は何と言ったと思いますか?動物の絵を描いて、それにセリフを書いてください。
  2. 13ページのウサギの絵(レース途中に眠っているもの)を見てください。ウサギが見ている夢についてストーリーを書いてください。
  3. 次の日のことです。レースに負けたウサギは、他の動物に会った時、どのように振る舞うでしょう?お話の続きか、台本を書いてみてください。

reading assignment

 

あら、なんてステキな宿題!
先生にお手間をかけるのは申し訳なかったので、彼女のレベルにあった本を選んでくださるだけでよかったのですが、うれしいです。選択式で好きなものを選べるというのがまたいいです♪

 

そういえば、日本の学校で読書の宿題といえば、「読書感想文」ですね。以前から疑問だったんですけど、「読書感想文」って、教育上、どんな効果があるんでしょうね?他国でも一般的なものなのかな?

読書感想文は書くのが難しいという人もいますが、コツをつかめば簡単なんですよね。ポイントは、その本で感動した点を、自分のリアルにつなげて書くことです。「努力の大切さが分かった→私も頑張ろう」とか、「友達の大切さが分かった→私も○○ちゃんと仲良くしよう」とか、読書をきっかけに自分の至らない点や過ちに気づいたという「ストーリー」を仕上げれば間違えなく◎がもらえます。これに、こどもらしい「素直さ」や、「家族愛」など、大人好みのスパイスを加えることができれば、花丸は間違いなしです。私自身はたぶん小学校4~5年生くらいのときにはこのコツ(大人受けする「ストーリー」を意識的に作り上げる)に気付き、実践していたと思います。うーん、我ながら、なんて姑息な子どもだったんだろう。でも周囲の大人は、多分私のそんな厭らしさには気づいていなかったのではないかと思います。他の子どもはどうなんでしょうね?何となくですが、意識的か無意識にかの違いはあるにせよ、こういう思考回路で読書感想文を書いている子ども、結構いるんじゃないかなという気がします。

なので、読書感想文を書くことの教育的効果は、個人的には「?」だと思っています。というか、こんなコツ、自分の子どもには教えたくありません(笑)

琴線に触れるような部分があったときにそれを自発的に書き留めるのはいいと思うのです。本に書いてあったことを要約するのも、勉強になりますね。でも、「感動したところ」を「原稿用紙●枚分」と指定して無理やり書かせてもね・・・と思います。「感動」を無理に探し出す作業をしたら、読書はつまらなくなってしまいます。だって、大人だって、感動を文章に表わしたくて本を読むのではなく、面白いから本を読むわけですよね。「面白かった!以上!」でいいんじゃなかなと思うのですが、どうなんでしょう。それに、こういう課題がいやで読書に嫌気がさしちゃう子もいるんじゃないかしら。日本の先生たちも、読書感想文一辺倒ではなく、もっと楽しい宿題を出せばいいのになと思います。

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