【記事紹介】<コンピュータと教育>Computers ‘do not improve’ pupil results, says OECD (BBC, 2015)

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Computers ‘do not improve’ pupil results, says OECD 【BBC News】

昨日のBBCニュースより。
最近のOECDの調査で、「コンピューターを学校に導入したり、授業にインターネットを取り入れたりすることは、学習効果の改善にはつながらない」という結論が出たようです。

 

このOECD調査によると、

・学校でコンピューターを頻繁に使う生徒ほど成績が芳しくなかった
・学校へのコンピューターの導入が進んでいない東アジアの国や地域(中国の上海&香港、韓国、日本)は、生徒の学習到達度が高かった
・一方、学校へのコンピューター導入が進んでいる国々で、国語・数学・科学の成績について、「明らかな改善」は見られなかった。むしろ、一部の国(オーストラリア・ニュージーランド・スウェーデン)では、子ども達の国語力が相当程度低下していた

とのことです。

 

調査書を精読したわけではないので確たることはいえないのですが(だって203頁もあるんだもの)、東アジアの子ども達の学習到達度が全般的に高いのは、これらの国の親が教育熱心だからであって、学校におけるコンピューターの使用うんぬんとはあまり関係ないんじゃ・・・という気もしました。ただその一方で、コンピュータやインターネットに依存しすぎて、本そのものに触れる機会が減少し、結果として読解力が低下するというのは十分にありうる話だし、注意しなきゃいけないなと思いました。

タブレットやインターネットは便利ですので、要は使い方だと思うんですよね。私個人の経験からすると、繰り返し読む本は、紙ベースの方が内容が頭に入りやすいように感じています。「あー、あの本のあのあたりに書いてあった」ということで、記憶をたどりやすいんですよね。だから図鑑や辞書は紙ベースのものがいいと思っています。一方で、難しい単語がちょこちょこ出て来る英語の本とかだと、パッとその場で訳語のチェックができるタブレットの方が私には便利です。

子どもによって合う/合わないもあるでしょうし、色々試して、その子なりの「ベストの方法」を一緒に見つけていくことが必要なんでしょうね。

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