今、日本のアマゾンのランキングでちょっとした異変が起きているのをご存じでしょうか。
1か月前に出版されたばかりの児童書がベストセラー1位を獲得したのです。
児童書ランキングではなく、本全体のランキングです。
題名は、「ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本)」です。
絵本ナビで一度だけ全ページの試し読みができるので、読んでみましたが、
やばいです。親の私が号泣。
ストーリーは、4歳のかんたろうのママが交通事故で突然死んでおばけになるところからはじまります。
子どものことが心配で心配でたまらないママは、夜中にかんたろうのところにこっそり現れます。泣くかんたろうに、ママは、自分がどれだけかんたろうを好きかを伝えて、さよならします。
「しんかんせんが すきな かんたろうが すきよ。
ともだちに やさしく できる かんたろうが すきよ。
ブロックが じょうずな かんたろうが すきよ。
あまえんぼうな かんたろうが だいすき。
もう かぞえきれないくらいの すきで、ママは ずっと いっぱいでした。
かんたろう、ありがとうね。
かんたろうの ママで、ママは しあわせでした。」
「死」をテーマにした絵本を子どもに与えることには、躊躇を覚える人もいるかもしれません。でもよく考えてみれば、アニメや漫画の中では、無味乾燥した「死」があふれているんですよね。どこかでこういう本を読ませて、「死」についてきちんと考えさせることも必要なのかもしれないなと思います。
読ませる年齢は考慮する必要があると思いますが、私はいい本だと思います。
ママも泣ける児童書つながりで、もう一冊、おすすめの本を紹介したいと思います。
「ちいさなあなたへ」(英語版のタイトルは「Someday」)、子どもの成長を見守る母親の一生を描いた絵本です。
「あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、 その いっぽん いっぽんに キスを した」という書き出しから始まるこの絵本、何度読んでも、数ページで涙が出てきちゃいます。書店で立ち読みするときは、ティッシュを持参しましょう(笑)
母親になることの意味を実感させてくれるこの本、第一子を産んだお友達へのプレゼントにもいいですよ!