ひとりごと

本当の「豊かさ」ってなんだろう

先日、次女のクラスの授業参観がありました。Units of Inquiryの単元が終わったのでその成果を子どもたちが発表するとのこと、もちろん私も出席してきました。驚いたのは保護者の出席率の高さ。ほぼ全員のお子さんの親御さんが出席しており、かつ、半分くらいのご家庭は夫婦両方が参加していました。平日昼間、そして1週間前の告知にもかかわらず、この参加率。みなさん、平日昼間にぽこっと仕事を抜けて学校に顔を出すことが可能なんですよね。

ヨーロッパで生活していると、人々のワーク・ライフ・バランスが日本と全く違うことに、たびたび驚かされます。子どもたちが通うインターは都心部にあることもあって、共働きのご家庭も多いのですが、行事やボランティアなどの保護者の参加率はとても高いです。「子どもの学校の行事があるので今日は仕事を休みます」「子どもを歯医者に連れていくのでちょっと仕事を抜けます」というのが、普通に許されるようです。日本だったら上司に苦い顔をされて、「お前、また有休取るのか」なんて小言を言われること、間違いなしですよね(汗)

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海外経験のある人は、「日本は便利な国だ」「サービスが最高」とよくいいます。確かにそのとおり。時間どおりに届く宅配便、24時間営業しているコンビニ、顧客第一主義のお店やレストラン。「消費者」という立場でみれば、日本ほど快適で便利な国は他にないだろうと思います。

一方、私の住む場所ではどうかというと・・・基本的に、お店の人と顧客は、対等の立場と考えられているので、日本のような丁寧な接客は期待できません。宅急便の再配達もありません。24時間営業のコンビニなんてものはもちろん存在しませんし、日曜日はほぼ全てのお店が閉まってしまいます。

日本とは違うサービス業の在り方に、最初は多少の不便さを感じましたが、慣れればどうってことはありません。日曜日にお店がお休みなら、土曜日に日曜日の買い物をしておけばよいだけです。そしてみながお休みの日曜日はどうなるかというと・・・近所の公園が家族連れで大盛況です。ショッピングモールもスーパーもお休みなので、公園くらいしか行くところがないんですよね。読書をしたり、散歩をしたり、ボール遊びをしたり、ただぼーっと空を眺めたり。みんな「日曜日の公園での時間」を、それぞれの方法でエンジョイしています。

そういえば、最近日本では、Amazonで、注文した品物が1時間以内に届くサービスがはじまったと聞きました。これ、非常に便利ですね。でも、配達を担当している人は、すごく大変だろうと思います。だって1時間を超えてしまったら、クレームが来る可能性があるわけですから。タイムテーブルを睨みながら、分刻みのスケジュールで配達業務をこなしているのでしょう。シフトがびっちり入っているのだろうから、仕事を休むのも難しいのではないでしょうか。ものすごくストレスがたまる大変なお仕事だと思います。

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テクノロジーの発達によって、生活がどんどん便利になるのはいいことだと思います。でも、もしその「便利さ」や「快適さ」が、誰かの「我慢」や「ストレス」の上に成り立っているのだとしたら。そんな「便利さ」、私は要らないです。いっそAmazonに、「急ぎません」「ひまなときに配達してね!」ボタンがあればいいのに、なんて思ってしまいます。

日本は「おもてなし」がすばらしいという人もいますが、果たして本当にそうなんだろうか。接客を担当する人たちの「スマイル」や「心遣い」は、その多くが、マニュアルに基づき演出されたものですよね。これって本当に必要なんだろうか。もし接客してくれている人が、仕事で無理に笑顔を作り、その反動で家では仏頂面だったとしたら、なんだかすごく悲しいです。マクドナルドやスーパーでシャキシャキ働くパートのお母さんたちをみるたび、私に対して笑顔など作らなくていいから、その笑顔をご自分のお子さんに向けてあげてほしいなと思ってしまいます。

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本当に豊かな社会ってなんだろう?幸せってなんだろう?

ひとりひとりが日々の不便さを少し我慢するによって、みんながストレスなしに過ごせるなら、私はその方がいいなと思います。

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